まずは荷造り。おやつも揃えて。
前の夜は、もちろん寝られない。
高速道路からして興奮のるつぼだ。高速道路走行中、弟と作詞作曲した歌もいくつか。
山に着けば、空気が涼しくて、都会では夏には着ないセーターが必要だ。
憧れの高山植物の花々に1年ぶりに対面。
山小屋で食べる山菜料理の、エキゾチックなこと。
夜になると自家発電の電気は切られ、部屋にはランプが灯される。
黒曜石という、黒く渋く光る天然石を拾う。
川をせき止めて、ダムを作る。
都会にいる時とは全く違った心と体で活動をしているような、そんな気分だった。
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先週末、車で15分ぐらいのパワーライントレイル(「電線遊歩道」?)をお弁当を持ちながら家族で歩いていて、ふと思った。
これって、子供の頃、夢にまで見たあの「高原」が、自宅から15分の「日常」の中にあるってことじゃないか!
日常からこんなに近いアラスカの「高原」を、アラスカに住む私は都会にいる時の心と体で歩いている。
子供だった頃の気持ちで、今度は山を歩いてみたい。