2009年6月4日木曜日

「オカアサン!」 by acupoftea


先週から諸事情により午後から出勤している。今週は仕事が終わるのが午後7時。




車が1台しかない我が家では、その日の夫婦2名の行動予定を考慮の上、どちらが車を主に使うかを決める。

今週は夫が私をオフィスに送迎してくれることになっている。

昨日、午後7時に仕事を終えて、オフィスを出た。がらんとした駐車場に我が家の車があるのだが、中に人影が見えない。どうしたんだろう。

辺りを見回すと、少し離れたところで夫と娘が手をつないで歩いているのが見えた。娘は私を見るなり、

「あ、オカアサン!」

と叫んで、笑いながら、しかし一生懸命な面持ちで駆け寄ってきた。




ただそれだけのことである。でも私は妙に切ない気分になった。

私を2歳前から保育園に預けて仕事をしていた母の気持ちはこんな感じだったのだろうか、とふと思った。

私は気まぐれで、自分勝手で、気の短い、いじわるな母親である。

帰り道、助手席ではなくカーシートの隣の席に座り、ずっと娘の手をつないでいた。




…で、夜が来るとなかなか寝付かない娘にいつものように苛つく、懲りない私なのである。


2 件のコメント:

  1. いいお話ですね。
    ありがとう。

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  2. 先日図書館で我が娘を見つけて走ってきてくれた○ーちゃん、とても愛らしかった。

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