2009年8月12日水曜日

曼荼羅を描く掌秋の声 by 青々

今週は5日間 "Non Violent Communication"という講習を受けていて、職場のスタッフやその周りの人たち35人くらい一緒に、あ〜、そうかという体験をしている。

スタッフ全員でこれをマスターしたら、人間関係が上手くいって、そして仕事もスムーズにいき、個人的にもストレスが減るという意図なんだけれども、それ以上に、日本人のわたしとしては、西洋人が西洋的な考え方に行き詰まっているんだなあと感じている。非暴力コミュニケーションというメソッドが出来る陰には、西洋的なコミュニケーションそのものが、暴力的だという前提があるからじゃないかしら。

西洋的な考え方というのは、徹底して理性的で、理論的というか、場合によれば、口喧嘩して勝てばそれでいいというか、時として、モラルってどこにあるのっていうふうになってしまう。理路整然と言わなければ人でないみたいな社会だ。

で、非暴力コミュニケーションのキーは、empathy(共感)だという。平たく言えば、相手の気持ちになって、相手の痛みを感じ、いいとか悪いとか、そういう判断はしないということだ。頭ではなくて心だということか。講習中は、いろんなロールプレイをしたり、相手の話を聞く練習をしたりしているのだけれども、共感だけするというのは結構難しくて、相手を非難したり、また自分を非難したりする癖がでてしまう。ま、練習すればするほど、純粋のempathyに近くなっていくのだろうけど。

でも、日本で育つと、いつも、相手の気持ちになってみなさいと言われてきたように思う。日本人って、非暴力コミュニケーションの訓練を積んでいるんじゃないかしら。すごっ。

西洋が東洋に近づいてきたか。。。。。いやいや、その試みか。。。